パン、スウィーツのディスプレイ

ケーキやパンなどの陳列はどこも同じように見えますね。

出来上がったら順次店頭で販売する形式なのでパッケージやラベルもなく、ショーカードのみで商品訴求しなくてはなりません。

VMDの理論を一部落とし込んでみましょう。

まず商品の配置は、季節限定、新商品、売れ筋、定番など、それぞれ分類しながらグルーピングし、回遊率と買い上げ点数をあげるようにゾーニングにします。入り口付近のアイランド台には新商品、壁面棚の定位置には食パンなどの定番。調理パン、デザート系、食事パンもグルーピングします。

フェイシングにも留意しながら陳列しましょう。商品のどの部分が一番美味しそうに見えますか?焼きたて感を強調するために鉄板ごと陳列してもいいですね。

ショーケースの中も中段の優位置に季節限定、断面が決め手のロールケーキなどは最上段、子供向けのキャラクターや動物の顔のケーキは最下段。定番商品はやや端っこでも構いません。お客様が認知してくれています。

袋詰めの焼き菓子などはマルシェ風に陳列してみましょう。見た目も賑やかで楽しく立体的で華やかで目に留まりやすく、店内のマグネット売り場を作ることができます。

バスケットやトレイの中がいつの間にか一杯になる 工夫はまだまだありますよ。

効果的なのぼりの使い方

タペストリー、暖簾、のぼりなど、旧来から利用されている、客を呼び込む為の定番の販促ツールです。

店舗のイベント情報を宣伝したり、盛況感を演出するだけでなく、入店しやすい雰囲気を醸成させる便利で手軽な販促物です。

「のぼり」は様々な業種の店舗に利用されている代表的な布製品です。

リズミカルに配置されて風にたなびいていると、誘目性があり、その伝達効果は抜群でしょう。

使用についての注意点ですが、最近ではカフェやレストランなどの飲食業でもよく使用されていますが、「ランチ」「ワイン」などを表記した、いかにも通販で購入した既製品と思われる、どこかの店でも見たような物も散見されますね。

お店の店舗デザインとはかけ離れたイメージのデザインであったり、また、店の「格」によってはのぼりそのものを使用しないほうがいい場合もあります。もうお分かりでしょうが、5千円のランチを提供しているお店では、そのイメージが損なわれることなく、せっかくの格調高い店舗外観を格下げするようなことも回避できるからです。なぜなら、のぼりでの販促はどちらかと言えばカジュアルな方法だからです。

のぼりは比較的安価な販促ツールですが、飲食に限らず、お店の視覚的イメージに合わせてオーダーすることをお勧めします。イメージカラーやロゴマークに合わせた販促物を使用しているお店はビジュアルの統一性があり、遠くからでも目立ちます。のぼりも店舗デザインの一部だということを考慮しましょう。

イベントでの売り場作り

イベントでの商品ディスプレイの事前指導やセミナーのご依頼をいただくことがあります。

地方の物産展や商談会等の会場で売り場を作って商品を陳列、展示するわけですが、スペースが限られている上に会場の規定があり、通常の売り場より制限があります。限られた条件下で、自社の世界観を表現し、商品の特徴を首尾よく訴求するにはどのような事に留意したら良いでしょう?

手順としては通常の売り場とほぼ同じです。

①その日の打ち出し商品を一種類(主役)を決める

②ザブの商品を決める

③売り場のデザインを考えプランする

 ・訴求したい商品に合ったテーマを決める

 ・自社の色を決める

 ・商品に合ったディスプレイ用品を決める

④POPを必ず制作する

 ・キャッチコピーで通行人に瞬時に訴求ポイントが伝わるように

 ・食品の場合はシズル感のある画像を載せる

⑤どんな商品を扱っている企業かすぐに理解できるブースである事

⑥五感に訴える工夫をする

 ・聴覚に訴える(呼び込み)以外と効果あります。

 ・試食 香りで味覚や嗅覚に訴求

 ・動きのあるもの(デジタルサイネージなどを活用)で注意を引く

⑦色の塊を作る。

 ・パッケージ、POP、テーブルクロスなど、ブースを構成する要素の色に統一感を持たせる。

 と、大体こんな手順になります。

最後の、「色の塊を作る」とは、ブース(テーブル)を同じ色味で構成するという事ですが、イベントの会場内でひときわ目立つ技(ワザ)の一つです。

人の目(脳)は「まとまり」を常に求めようとする特性があります。

また、主役商品を決めるというのは、会社が自信を持って一番オススメするモノをまずは知りたいと思う顧客心理を考慮した手法です。所狭しと並ぶ数十店舗をみて回るのですから短時間で効率よく欲しいものをゲットするためにお客様の目線は普段よりせわしなく動いているはずです。

イベント会場での売り場は、お客様の滞留時間も短くその分巧妙なテクニックが要求されます。思わず立ち止まってしまう売り場の要件はやはり「視覚」がキーワードです。

店内明るいですか?

路面店と施設内の店舗では必要な明るさが異なります。なぜなら日中の時間帯の照度に対し、店内の明るさは照明をつけていても桁違いです。

ショッピングセンターやアーケードなどの店舗は館内照明との照度差はあまりないのでスポットライトのみでも十分必要な明るさを確保することができます                                   では、路面店の照明計画でどのようなことに気をつけなくてはいけないのでしょうか?                                 工務店に任せっぱなしにしないようにしましょうね。 全体を明るくするためには壁や天井まで照らす必要があります。広角照射のダウンライトを均等に天井に配置し、天井面と壁面を均等に明るくします。

陳列、展示部分はさらにスポットライトで部分照射します。スーパーやドラッグストアのような平坦な空間でなく、見せたいポイントを照らしてメリハリのある空間にします。    

店内が暗い事でお店にどのようなマイナス要因が生じるかというと、人は暗い店舗に入りたいと思うでしょうか?店内が良く見えない、店内の様子が分からない、品揃えが分かりにくい、故にお店に興味が持てない。当然入店率に直結しますね。人間には「向日性」という特性があり、生理的に明るい方向に行きたいという欲求があります。暗い場所には恐怖感を覚え、心理的に入りたくないと思って当然です。

商業施設のテナントに比べ、路面店は入店のハードルが高いです。入りづらい心理を考慮しながら自店の明るさを一度確認してみてください。

事実、売場を明るくすると入店率、回遊性が向上した事例も多くあります。入店率がイマイチと思われているのでしたら、まず自店の照明計画を見直してみてはいかがでしょう。